1. 年金担保貸付融資は借入先を見極めて

年金受給者の数が増えるにつれて、政府の年金支給総額は増加の一途を辿っています。

今後は、年金の支給額が抑制される傾向にあります。

 

年金受給者は増えるのに、年金支給額が減少してしまうと、年金だけでは足りない事態も想定されますね。

そこで昔から、年金証書を担保にした、年金担保貸付融資が行われていました。

 

ただ、この制度を悪用し、年金受給者に無理な貸付が行われ、年金受給者が破産に追い込まれる事態が相次いだことから、現在はその取扱いが厳しくなっています。

 

まず、正式に取扱いが認められているのは、政府系の独立行政法人の福祉医療機構のみです。

 

従って、たとえ金融機関であっても独自に年金担保貸付を行うことは違法となります。

(受託金融機関として行う代理貸付は可能です。)

 

次に借入限度額ですが、これも貸しすぎが問題になったことから2014年12月に改正され、年間支給額の0.8倍以内となりました。(従前は1.0倍以内)

 

また、0.8倍以内でも200万円が融資上限額となります。

(資金使途として生活必需品の購入は80万円)

 

また、借入の際には、どのような目的で使うのか?、資金使途や必要額を説明する必要があり、見積書などが必要になる場合もあります。

また、返済方法に関しても、出来るだけ手元に資金が残るような方法に制限するなど、無理な返済も制限しています。

 

従って、福祉医療機構から適正な額の融資が受けられれば、返済に関しても年金だけで無理なく行えます。

なお、申し込みに関しては、福祉医療機構の代理店となっている金融機関で行いますので、まずは近くの金融機関に相談に行くのが良いでしょう。

2. 【安心】手法が限られますが借り入れは可能です

年金受給者が借り入れが必要な場合、大きく分けて2つにわけられます。

まずは年金を担保にしたカードローンは基本的に禁じられています。

 

ただし、年齢制限がある場合もありますが、銀行系のカードローンの利用は可能です。

 

新生銀行カードローン「レイク」では、満70歳までの年金受給者を対象に融資OKとしています。

【チェック】レイク公式ページのQ&Aに記載

これが一つ目のパターンです。

 

そして、次にあげるのが2つ目になります。

どうしても年金受給者でも借り入れが必要な場合の手段です。

 

それが「福祉医療機構(ふくしいりょうきこう)」が行っている「年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業」の二つになります。

 

一般的にはこれらを総称して「年金担保保険融資制度」という形になります。

 

これは、厚生年金保険や労働災害補償保険の厚生年金・国民年金を担保にすることで融資が受けられる唯一(オンリーワン)の方法になってきます。

 

 

厚生労働省所管の独立行政法人・福祉医療機構

HP: http://hp.wam.go.jp/guide/nenkin/tabid/249/Default.aspx

 

しかしながら、この融資には大きな大前提があります。

それは「通常の生活を営んでいくに当たって、年金だけではまかなえない状況に陥っていること」という環境です。

 

単に年金受給者ならだれでも申し込めるわけではなく、借り入れのための条件がいくつかあります。

 

年金需給を停止している場合はもちろん、融資が受けられません。

また、生活保護を受けていたり、利用目的が正当ではない場合も融資が認められません。

もちろん、連帯保証人は必要となります。

 

貸付金額においても年間年金支給金額の1.2倍以内で最大250万円までという条件です。

金利もさほど高いわけではないので、上記の条件さえ満たすことが出来れば、利用してみることに大きな問題があるわけではありません。

3. 【疑問】70歳以上の高齢者は借りれないの?

年金収入だけの人がお金を借りるには、銀行や、高年層向けのキャッシングを用意している消費者金融を利用するという手があります。

 

銀行のカードローンは年金収入だけでも契約を行えることが多いです。

この場合、限度額こそ30万円までのことが多いですが、他に何も収入が無くても契約を行うことができます。

 

消費者金融では一般的に年金収入以外の収入が必要になることがほとんどなので、年金収入だけで借入れを行うのは難しいと言えます。

 

ですが、中には高年層向けのキャッシングを専門に扱っている消費者金融が存在します。

 

それは通信販売で有名な日本文化センターグループの”プランネル”という会社で、85歳まで利用が可能な「フリーローン100」というキャッシングを用意しています。

 

この「フリーローン100」では、安定収入と返済能力のある方が10~100万円までの借入れを行うことができます。

カードローンではないので、最初に一気に必要な金額を借入れて、後は返済を行っていくという流れになります。

 

その名前の通り、借りたお金の使い道は自由です。

最高100万円までの借入れが行えるので、比較的高額の借入れを行いたい場合にはおすすめのキャッシングになります。

 

その他にも、年金自体を担保にしてお金を借りられる「年金担保融資」という公的な融資制度もありますが、これを利用するには例えば家のリフォームの為など、決まった使い道がある場合に限られます。

契約にはその見積書等も必要になり、自由に使えるお金を借りられる訳ではありません。

 

公的な制度の為、金利こそ低くなっていますが、申請からお金が下りるまでに2週間~1ヶ月程度の期間が掛かることもあり、使い勝手という面では大きく劣ってしまいます。

 

よって、年金受給者がお金を借りたい場合、30万円程度までの金額で大丈夫な場合は銀行のカードローンの利用を、もう少し金額が必要な場合はプランネルの利用を考えてみてください。

4. 【例外】独立法人福祉医療機構代理店の表示を探しましょう

いきなり例外から言いますが、銀行系カードローンであれば年金受給者の方でもお金を借りる事はできます。

ただし殆どが「満69歳までの方」となっており、借りられる範囲はかなり限られています。

 

当然審査は年金を収入として考えるので、大金は借りられません。

 

70代以上の方は、年金を担保にしてお金を借りる「年金担保貸付事業」というものが存在します。

 

まずは年金振込先の銀行が「独立法人福祉医療機構代理店」という肩書があるかどうかを調べましょう。

 

対象は銀行や信用金庫なので、ゆうちょやJA等の金融機関では利用できません。

 

独立法人福祉医療機構代理店であれば、その銀行・信用金庫での申し込みが可能です。

融資範囲は10万円~250万円となっていますが、100万円以上は正直お飾りだと考えていいでしょう。

 

受給の年金額によって判断されるので、10万円~30万円あたりが一般的な利用範囲になります。

ただ通常の消費者金融で考えても、これは同じです。

 

100万円以上の融資を受けるには、年金以外の雑収入と特殊な事情が必要になるでしょう。

 

金利は年1.6%なので、間違いなく低金利です。

ただし月の最低返済額が1万円になっているので、あまりこの利息は意味をなさないかもしれません。

 

必要書類は身分証明(写真付き)と年金証書に印鑑証明、今現在の年金支給額を証明する書類があればOKです。

 

ただしこの制度は、返済を年金で行います。

つまり返済が終わるまで、対象者は年金の一部を受け取れません。

 

借金は借金でも、実質前借りのようなものなのです。

 

他には、殆ど知られていない例外となりますが、日本政策金融公庫(にっぽんせいさくきんゆうこうこ)も恩給・共済年金を担保にお金を貸してくれます。

 

 

JCF(日本政策金融公庫)の恩給・共済年金担保融資

HP: https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/onkyuu.html

 

逆をいうと、独立行政法人福祉医療機構と日本政策金融公庫以外は年金を担保にしてお金は借りられません。

また、この2つが宣伝やDMを送って来ることもありません。

 

もし貴方の家に、年金受給者でも借りられるという電話や葉書が来ても、それは詐欺か違法業者(闇金)の可能性が高いです。

絶対に手を出さないでください。

 

何かの事情でお金が必要になる時は頼るのもありですが、結局年金以外で生活費を別に確保しなければいけません。

なのであまりに必要額が大きい場合は、一度冷静になって考える事も必要です。